プレス機やコンプレッサー等の騒音課題を解決。通常のビニールカーテンとの違いや、大型レールの選定ポイントを株式会社コムテントが解説します。
※注意:防音シートで遮られる音には限界がありますので、あくまでも軽減策になります。
はじめに:工場内の騒音トラブル・作業環境の改善ニーズ
工場や作業所において、機械の稼働音や作業音に関する悩みは絶えません。
- 「プレス機や大型コンプレッサーの作動音が凄まじく、近隣住民からのクレームが心配…」
- 「研磨や溶接の音が響き渡り、現場での作業者同士の会話や指示が聞き取りづらい」
- 「騒音による作業者のストレスや耳への負担を少しでも軽減したい」
製造業や金属加工・板金工場の現場管理者様から、このようなご相談をいただく機会が増えています。
騒音問題は単なる環境の悪さにとどまらず、「作業安全性の低下(指示の聞き間違い)」「近隣トラブル」「従業員の定着率低下」にも直結する重大な課題です。
通常のビニールカーテンと「防音シート」の違い
「工場内の区画整理でよく使われる薄手ビニールカーテンで、音も防げるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、音を防ぐ(遮音する)仕組みは、一般的な透明ビニールカーテンとは大きく異なります。
① 音を遮る鍵は「重量(面密度)」と「厚み」
音は空気を伝わる「波」です。この波を跳ね返し、向こう側へ透過させないためには、シート自体に十分な重量(面密度:1㎡あたりの重さ)が必要になります。
一般的な糸入り透明ビニールカーテン(厚み0.3mm〜0.5mm程度)は、風よけや防塵・保温には効果的ですが、重さが足りないため音の波を容易に通してしまいます。一方、防音シートは1.0tの厚みがある高重量生地を使用しており、音のエネルギーをしっかりブロックします。

| 項目 | 内容 |
| 品名 | ボンガードZT0810SF |
| 用途 | 間仕切り その他 |
| 種別 | 防音シート |
| 規格サイズ | 2020mm幅 x 18m巻 |
| 厚み | 1mm |
| 重量 | 1215 g/㎡ |
| 材質 | ポリエステル基布+塩化ビニル樹脂 |
| 機能 | 防音/防炎(CT020012) |
| その他 | (空欄) |
② 高重量ターポリンや防音シートを採用する理由
透過型の透明シートでは物理的に遮音に必要な「重さ」を確保しにくいため、防音目的の間仕切りには不透明な重量があるターポリン(厚手帆布・シート)や防音シートを採用します。
音の周波数帯に合わせて最適な面密度の生地を選定することで、薄手カーテンでは防げなかった高音・低音域の騒音を軽減させることが可能になります。

コムテントが手掛ける「特注防音間仕切り」の設計ポイント
どれだけ性能の良い防音シートを使っても、雑に設置をしてしまうと「おおきな隙間」ができて効果が大幅に落ちてしまいます。音は水と同じで、隙間から通り抜けてしまうからです。
福岡で産業用キャンバス・ビニールカーテンを自社加工・施工する株式会社コムテントでは、現場に合わせたオーダーメイド設計で高い防音効果を実現しています。
ポイント1:立体縫製と現場合わせによる「隙間軽減」
- 床面・天井の納まり: 傾斜のある床面や、配管・H鋼が走る天井付近の形状に合わせて切り欠き加工。※シートで出来る範囲には限界もあります
- マグネット・スカート加工: 端部には強力マグネットやマジックテープ、床接地部にはスカート(重り入りひだ)を配置し、なるべく大きなすき間を塞いでいきます。
ポイント2:重量シートを支える「専用大型レール&ハンガー選定」
防音シートは一般的なビニールカーテンより重量があります。そのため、一般的な住宅用・軽作業用のレールでは開閉が重くなったり、脱落の危険性があります。
コムテントでは、シートの総重量を考慮し、耐荷重に優れた金属製大型レール・耐荷重に優れたランナーを選定。重量のある防音シートでも、作業者が片手でスムーズに開閉できる操作性と長年の使用に耐える耐久性を両立させます。
【活用シーン】こんな現場に導入されています
実際、コムテントの特注防音間仕切りは以下のような用途・現場で活躍しています。
- 一時的な作業ブース(検査室・溶接・研磨ブース)の構築
工場内の一角を防音シートで囲うことで、周囲に騒音を撒き散らさない作業室作りに役立ちます。 - 製造ラインごとの区画化(エリア間の騒音干渉防止)
騒音レベルが高いライン(プレス・粉砕エリア)と、静かな作業が必要な組立て・検査ラインを仕切り、エリア間での音の干渉を防ぎます。 - 大型機械・コンプレッサー周囲の防音カバー
常に大きな稼働音がする動体設備を囲い、工場全体への音の伝播を抑えます。
まとめ:音のストレスをクリアにし、働きやすい現場環境へ
工場の騒音対策は、「ただシートを垂らすだけ」では十分な効果が得られません。
- 騒音に合わせた適切な生地(高重量ターポリン・防音シート)の選定
- なるべく隙間をつくらない特注設計・ウェルダーや縫製加工
- 安全でスムーズな開閉を支える金具・大型レールの選定
この3つが揃って初めて、現場で実感できる防音効果が生まれます。
「自社の機械の音漏れを抑えたい」「見積もりや仕様について相談したい」という方は、ぜひコムテントのオフィシャルサイトよりお気軽にお問い合わせください。

