工場、倉庫、などの内装や間仕切りを検討する際、避けて通れないのが「消防法」に関する規定です。中でも「防炎」と「不燃」は混同されやすい言葉ですが、その性能や法律上の基準は大きく異なります。
消防検査で指摘を受けたり、万が一の際に重大なリスクを生まないよう、正しい知識を押さえておきましょう。
目次
1. 「防炎」とは?(燃え広がりにくい性能)
防炎性能とは、生地が「火元に接しても容易には燃え上がらず、炎が当たっても小さな火で消える(自己消火性を持つ)」性能のことです。
- 対象の目安 : 高層建築物、地下街、一定規模以上の工場や倉庫、公共の施設などで使用する間仕切りカーテンなど。
- 証明: 「防炎ラベル」の縫い付けや貼付けが求められるケースが多くあります。


2. 「不燃」とは?(火に強く、燃えない性能)
不燃材料(国土交通大臣認定)は、建築基準法で定められた「火災に耐える性能」を持つ材料です。加熱開始後一定時間(20分間)、燃焼しないことや、防火上有害な変形・亀裂がないことなどが求められます。
- 対象の目安:ガソリンスタンド、危険物を取り扱う倉庫、火気を扱う作業場の周辺、特定の防火対象場所(物)。
- 特徴 : ガラス繊維などを基布に使用した特殊な不燃シート(不燃ターポリンなど)が用いられます。

3. 用途に応じた正しい選び方のポイント
- 一般的な工場内の冷暖房効率化や簡易的な間仕切りであれば、「防炎認定品」でクリアできるケースがほとんどです。
- 一方で、消防署の指導や建築基準法の縛りが厳しいエリア、火気使用場所の近くでは、必ず「不燃材料(不燃認定シート)」を選ぶ必要があります。
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